育児にも通じることですが、療育の中で大切にしていることは褒めることです。
特に発達障がいをもつお子さんは、自尊心が低い場合が多いので、
ちょっとしたことでも褒めるようにして「僕にもできるのかも!」と思ってほしいと感じています。

ほめられたらうれしいです!
また、人の表情を見ることが少ないお子さんや、言葉だけで伝えても褒められていることに気づきにくいお子さんも多いので、褒めるときはとにかく盛大に褒めるようにしています。
「できたね」「すごいね」だけの言葉に加えて、
拍手やハイタッチをしたり、小さいお子さんであれば頭をなでたり高い高いしたりします。
何が正解なのか分かっていないお子さんも多いので「○○できてすごいね」など、何が良かったのかを具体的に説明したりするのも褒め方のコツです。
しかし、漫画にもあるようにどうやって褒められたら嬉しいかはお子さんによって違います。
盛大に褒めて喜ぶお子さんが多いですが、時には漫画のように、こちらは褒めたつもりなのに嫌がられることがあります。
漫画のお子さんは、聴覚過敏があり大きい音が苦手なお子さんでした。

私はそのことをすっかり忘れていて、いつものように拍手をして褒めると、とても嫌そうな顔で「うるさい」と言われました。
このように、褒められたことが不快につながってしまっては意味がないですよね。
それから、そのお子さんを褒めるときは静かな声で褒めています。
ただ、言葉だけでは耳に入りづらいお子さんなので、褒めていることに気づいてもらえるようにハイタッチをするようにしています。
他にも、褒められることが恥ずかしいお子さんには「いいね」「ばっちり」と、一言だけで伝えるようにしました。
このような感じで、どんな褒め方が嬉しいんだろう?とお子さんの様子を見ながら褒めてみてください。
褒められて嬉しい!とお子さんが感じると、「またやってみよう!」につながるので、できて当たり前のことでもスルーせずに「できたね」「えらかったね」と伝えてみてくださいね。