食事中のお行儀が悪いお子さんへの対応方法とは?~教材も紹介します~

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お行儀の悪い食べ方が気になる!対応方法はあるの?

食事中お子さんの食べ方を見て、お行儀が悪いと感じることはないですか?

療育を行う中で、食事中の姿勢が悪いお皿を持って食べない肘をついて食べているなどの声をよく耳にします。

手づかみで食べたり、膝を立てて食べたりしてしまうと、外食にも行きづらくなってしまうかもしれません。

今回は、正しい食べ方で食事ができるような対応方法を原因別に紹介します。

教材も載せているのでぜひチェックしてみてください。

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お行儀が悪くなってしまう原因と対応方法は?

お行儀が悪くなってしまう原因はいくつか考えられます。

  • 安定した姿勢を保持する能力が低い
  • 手先が不器用
  • 周りの目が気にならないなど周囲に無頓着
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それでは一つ一つ対応方法も合わせて、見ていきましょう。

安定した姿勢を保持する能力が低い

自閉スペクトラム症を持つお子さんには、感覚面に問題を持っているお子さんがいます。

感覚の中でも、前庭感覚や固有感覚という感覚がうまく脳で統合されていない場合、姿勢が崩れやすくなってしまいます。

姿勢が悪くなると、机に肘をついて食べたり、皿に口を近づけて食べる犬食いになったり、椅子に足を上げて食べてしまったりします。

また、ADHDを持つお子さんの場合は、じっと座っておくことが苦手なので、椅子に座ってもソワソワしたり、食事の途中でも動き回ってしまう場合があります。

姿勢が崩れることが原因で食事中お行儀が悪くなってしまっているならば、座った姿勢を安定させるところから始めてみましょう。

椅子に座った時に足が床についていなければ足台を使用する

椅子からズルズルお尻が動くときは座面に滑り止めマットをひく

など、姿勢が安定するような工夫を取り入れてみましょう。

ADHDのお子さんで、じっと座っておくことが苦手な場合は、おかわりやお手伝いのために椅子から立って歩ける時間を作るのも効果的です。

おかわりの時間を作れるように初めから少量しかつがないようにするといいですよ。

また、目の前が壁になるように座るなど、できるだけ目に見えるものを少なくして食事に集中できるような環境づくりをしてみましょう。

手先が不器用

不器用さがあるとお箸などの道具が上手く使えないため、手でつかんだり、かきこんで食べてしまいます。

また、不器用さから、両手をうまく使うことができず、皿を持たずに食べてしまう場合があります。

不器用さがある場合は、まず箸・スプーン・フォークなど、使いやすい物を使用しているか確認してみましょう。

うまく使えない場合は、補助箸や柄の太いスプーンを使用するのも効果的です。

また、お皿を持たずに食べてしまうお子さんも多いですが、お皿を持たないのは、道具に合わせた手の動きや手の形をするのが難しいからです。

お皿を持つときの手の形は、若干手や指を曲げる形になります。

この若干曲げるという微妙な力加減が不器用なお子さんにとっては難しいのです。

このような時は、取手の付いたお皿に変更して、取手を握ってもらうようにすることでお皿が持ちやすくなり、手づかみ食べの減少が期待できます。

取手のついたお皿を使って、お皿を持って食べることが習慣になったら、普通のお皿に戻してみるなど段階付けしてみましょう。

反対に、お皿を持ち上げてかきこんで食べてしまうお子さんの場合は、陶器など重たいお皿に変更します。

お皿が重たいと持ち上げられないので、箸でつまんだりスプーンですくって食べることが促せます

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手先が不器用な場合は、食器を工夫することも必要ですが、合わせてお箸やスプーンの操作が上手になるような練習も必要です。この練習についてはまた違う記事で詳しく紹介します。

周りの目が気にならないなど周囲に無頓着

自閉スペクトラム症の特性の一つに社会性の低下があります。この場合は、周囲からの目に気づかない恥ずかしく思わない、などの理由から社会のルールやマナーに無頓着になりやすいです。

このような場合は、まず社会にはマナーというものがあることを知ってもらうようにしています。

私の場合は、小学生になったらマナーについてのお話をするようにしています。

「お皿を持って」「肘をつかないで」と頭ごなしに言うのではなく、マナーとは何か?どうしてマナーを守ったほうがいいのか?を伝えることで、正しく食べる意味を持たせるようにしています。

ただ、自閉症の方は周囲の目に無頓着になりやすいので、マナーについて伝えても「それがどうした!」と言う感じで、全くマナーを意識してくれない場合もあります。

その際は、トークンエコノミーを用いて練習することが多いです。

食事のマナーの中で、守ってほしいことを一つだけ決めて、食事中にそれが守れたらシールを貼るなどの流れにします。

「肘をつかないように食べようね」などお子さんと食事の前に目標を確認してから取り組んでみましょう。

トークンエコノミーについてはこちらに詳しく書いています。

また、食事中は“食事”という作業中になるので、食べるということに集中をすることで「肘をつかないで食べる」などの目標を忘れてしまう場合があります。

そのような時は、目標を書いた立札を食事と一緒に置くなど、常に目標を見て思い出せるような工夫を取り入れてみるといいですよ。

ルールやマナーに無頓着な場合、マナーを意識するまでに時間はかかるかもしれませんが、「マナーを守ってみたい」「マナーについて知りたい」と思える時がくるように、無理強いせず、マナーを守る必要性を伝えていくことが重要だと思います。

こんなこともありました。

教材のご紹介

今回の教材は食事をしている場面の絵カードです。

お行儀よく食べれている絵もあれば、お行儀の悪い食べ方の絵もあります。

カードを見せて、「これはお行儀のよい食べ方でしょうか?」と聞き、お行儀のよい食べ方を理解しているか確認したり、イラストを見せて正しい食べ方を教えたりします。

どういうところが良いか?またはどういうところが良くないか?自分はお行儀のよい食べ方ができているかも合わせて聞いてみると、お行儀のよい食べ方についての理解が高まります。

また、食事中の目標を決めた際に、目標を忘れないように、絵カードを立札に貼り付けると、目標が目で見て分かりやすくなります。

maru
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イラストを見ることで記憶にも残りやすいですし、言葉だけできくよりも理解が高まります。ぜひ絵カードで食事のマナーについて学習してみてくださいね。