数字の学習はなぜ必要?
皆さんのお子さんは数字をいくつまで数えられますか?
療育の中では数字の概念の理解を促す課題も取り入れています。
まずは1から10まで数える練習。それができたら1から100まで。その次は1から1000まで。という流れで行っています。

それでは、数字の概念が理解できるとどんなことに役立つのでしょう?
10まで数えられると「〇個ちょうだい」「〇回やったらおしまいだよ」というやりとりができるようになります。
100まで数えられると、時計の学習や、2桁の数字のお金学習を取り入れることができます。
1000まで数えられると、3桁の数字までのお金学習を取り入れることができます。
このように、数字の概念理解が進むことで、時間やお金の概念理解もできるようになり、生活の中でできることが増えるのです。
なので段階的に数字の学習を取り入れることをおすすめしています。
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教材の使い方とポイント
この教材を使うときのポイントは2つです。
- 十の位がどのように変わっていくか教える
- 一の位がどのように変わっていくか教える

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
十の位がどのように変わっていくか教える
1から100まで数えることができないお子さんは、十の位が、20・30・40…という流れで変化していくことを理解していない場合が多いです。
20、30くらいまでは数えることができても、それ以上が数えられなかったりします。
なので「30の次は40」「40の次は50」という流れが理解できるように、この表では十の位を太字にしています。
数字表を見ながらお子さんと一緒に数字を数えるときも、太字にしているところを強調して読んであげると分かりやすいです。

「にじゅうきゅう・さんじゅう・さんじゅういち…」のように読んでみてください。
一の位がどのように変わっていくか教える
この表は10ごとに数字の色が変わっています。
これは一の位が1から9まで変化すると、十の位の数字が一つ増えるということの理解を促すためです。
11から19まで数えたら次は十の位の数字が一つ大きくなって20になるということを視覚的に分かりやすくなるようにしています。
表を見ながら「今20のところまで数えたから次は30だよ。39まで数えたら次は40だよ」と口頭で説明するのもいいですね。
穴埋め問題もしてみよう!

数字表を印刷して、マスキングテープを貼って穴埋め問題を作ることもできます。
この穴埋め問題をする中で、例えば「24」をうまく答えられないときは
「にじゅういち、にじゅうに、にじゅうさんだから、次は?」と前の数字の十の位を強調して読んであげてヒントを出すと分かりやすくなります。
おわりに
この数字表で100まで数えられるようになると、時計の学習を取り入れることができます。
自閉スペクトラムの特性を持つお子さんは、見通しが持てないことへの不安が強いことがありますが、時計を理解できるようになることで、スケジュールの見通しが持ちやすくなります。
なので、10まで数えることができるお子さんは、100まで数えることにもぜひチャレンジしてみてくださいね。

100まで数えられるというだけで、達成感も持てますよね。
ぜひやってみてください。ありがとうございました。
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