紙を折る練習はなぜ必要?
折る動作は、小さい時からよく必要となる動作です。
紙を小さく折ってポケットやカバンにしまったり、工作で紙を折って何かを作ったり。
折り紙を折る時やプリントを折る時は、紙の端を合わせるようにして折ることが必要になりますし、ペーパークラフトなどの作品を作る時は線に合わせて折ることが必要になります。

お勉強したプリントはいつも折ってるよ!
紙だけでなくてタオルや服を畳んだりするのも折る動作ですよね。
しかし、折る動作は指先の細かい動きや目で立体や形を捉える能力が必要なので、不器用なお子さんにとってはとっても難しい動作なんです。
特にただ半分に折るだけでなく端と端を合わせたり、線に合わせたりというのはなかなかうまくいきません。
なので、小さいうちから紙を折る練習を取り入れて、生活の中でできることが増やせるようにしています。
また、紙を折る練習を取り入れることで、指先をうまく使えるようになったり、目で立体や形を捉えることが上手になります。
なので、段階付けをしながら少しずつ練習してみましょう。
どうやって紙を折っているか観察しよう
まずはお子さんがどうやって折る動作をしているのか観察します。
観察するポイントは2つです。
- 折り目をつけることができるか
- 線に合わせたり、端と端を合わせて折ることができるか
この中でできていないところを手伝いながら練習を進めます。
ポイント①折り目をつけることができる?
紙に折り目をつけるのは基本の動作になるのでまずはここから練習しましょう。
紙を半分にして、折れ目になるところをしっかり押さえて折り目を付ける練習をします。
大人が紙を折る時は、手のひらでなく指先を使って折り目を付けますよね。

しかし、小さいお子さんや、手の発達がゆっくりなお子さんは、手のひらを使って折り目をつけます。

なので、まだ手のひらを使って折り目をつけている場合は、指先で折り目をつけるように促します。
手よりも指を使って折り目をつける方が良いのは、
- 力が入りやすく折り目がつきやすい
- 細かい動作になり、線に合わせて折りやすい(手のひらで折り目をつけると、手元にある線が手で隠れてしまう)
- 指先の方が感覚が鋭く、紙を折っている感覚が分かりやすい
などの理由があるからです。
なので、指先で折り目をつけるのを大人がやって見せたり、「指を使って折ってみようね」と教えたりします。
もしお手本をやって見せても分からない場合は、人差し指を使って折り目をつけるようにします。
「指を1にして~」とやって見せて、人差し指だけ立てた形で折り目を付けます。

これだと小さいお子さんでも指の形を真似しやすいですね。

うちの子は手元を見ないで折るので、折り目ではないところを押さえたり、
少ししか押さえないので、しっかり折り目がつきません。

そういう時は、マジックやペンで線を書いて線の上を折るようにすると、線が目印になるので、どこを折るのか、どこからどこまで折るのかが分かりやすくなりますよ。
線を目印に折り目をつける練習をする場合は、線に合わせて紙を折るところは手伝ってあげて、
折り目をつける練習だけに集中してもらいましょう。
ポイント②線に合わせたり、端と端を合わせて折ることができる?
折り目がつけられるようになったら、線や紙の端と端を合わせて折る練習をしましょう。
線に合わせて折る練習をする場合は、1cmくらいの太い線から、少しずつ線を細くしていって練習をしていきます。
また、長い線を折る場合は、だんだん線からずれてしまって線に合わせるのが難しいので、短い線から練習します。
端と端を合わせて折る練習をする場合は、紙の端に印をつけて練習をします。


こんな感じで印をつけます


折った時に印がぴったり合うね!
線や端に合わせて折る場合のポイントは2つです。
- 紙が動かないように固定しながら線や端に合わせる
- 紙が動かないように固定しながら折り目をつける
ここが難しい場合は、紙の固定を手伝ってあげて、まずは線や端に合わせるところだけをがんばってもらったり、押さえる場所を教えてあげたりしましょう。
最後に
折る動作は意外ととても複雑で、指先の細かい動きや形を目で捉える能力が必要になります。
不器用なお子さんには少し難しい動作になりますが、指先の動きや形を捉える練習にもなるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

今日もまたひとつ成長したよ!
ありがとうございましたー!
コメント
[…] 【紙を折る】手先の操作の練習のすすめ方折る動作は小さい時からよく必要となる動作です。ただ、この折る動作は単純なようで不器用なお子さんにとっては難しい動作なんです。特に […]
[…] 【紙を折る】手先の操作の練習のすすめ方折る動作は小さい時からよく必要となる動作です。ただ、この折る動作は単純なようで不器用なお子さんにとっては難しい動作なんです。特に […]