~鉛筆・スプーン・箸など道具の操作練習~発達段階に合わせた練習をすると、道具が上手く使えるようになる!その1

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道具の操作1 手先の操作
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道具の持ち方を練習するなら手の発達を知ろう!

小さい子どもは、手の発達に伴って鉛筆・スプーン・箸など道具の持ち方が変化します。

療育の中では、道具の持ち方の練習をする際に、お子さんの現在の手の発達段階を評価します。

そして、今の発達段階から次の段階まで発達できるように発達を促す遊びや課題を取り入れています。

今回は、道具の持ち方の練習の流れを、2回シリーズでお伝えします。

その1は、まず手の動きがどのように発達していくのか?それに伴って道具の持ち方はどのように変わっていくのか?を解説します。

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それではまず、道具の操作に必要な手の発達について見ていきましょう!

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手の動きの発達

回内→回外の動きができるようになる

写真のように、「ちょうだい」のポーズは、専門的に言うと、前腕(肘から下の方腕)を回外した姿勢になります。

回外した姿勢の時は、手のひらが上向きになっています。

しかし、人間は安静にしている時・手に力が入っていない時は、手が回内(回外の逆で、手の甲が上向きになる)になっています。

そのため、ちょうだいのポーズのように、手のひらを上向きにする(回外)姿勢は手の発達が未熟なお子さんにとっては少し難しい姿勢になります

しかし手の発達が進むにつれ、回外の姿勢ができるようになってきます。

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道具の操作をするときは、この手のひらを上に向けた姿勢ができるかが一つ目のポイントになります

はさみ・鉛筆・スプーン・箸などの道具は、手の甲が見える(回内)姿勢ではなく、手のひらが見える(回外)姿勢で操作する方が細かい動きができるんですよ。

握り→つまみができるようになる

始めは、物をつまむことは難しいので、握って持ちます。

その時、親指と他4本を向き合わせることで物を握ります。

この、親指と他の指を向き合わせる動きを対向と言います。

初めは手の中心で物を持っていますが、段々指の先で物を持てるようになります。

そうすることで、握りではなく物をつまんで持つことができるようになります。

maru
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物をつまめるかは2つ目のポイントです。握ったまま道具の操作をすると、力が入りやすく大きな動作しかできませんが、つまんで持つことで細かい動きができるようになるんですよ。

指の分離運動ができるようになる

分離運動というのは、それぞれの部位をバラバラに動かすことです。

例えば、赤ちゃんは全部の指を握る・全部の指を伸ばすという動きしかできません。

しかし、手の機能が発達して、分離運動ができるようになってくると、チョキのような、曲げている指もあれば伸ばしている指もあるなど、それぞれの指がバラバラの動かし方をできるようになります

maru
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分離運動ができるかが3つ目のポイントになります

道具の操作をするときは、親指・人差し指・中指の3本で道具を持つ・動かすという役割をします。薬指・小指は道具を固定する・安定させるという役割をします。

このように、細かい道具の操作をする場合、それぞれの指が別々の動きをする必要があります。

道具の持ち方の発達

次は、先程の手の動きの発達に伴って、道具の持ち方がどのように変化していくかを説明します。

全指回内握り

始めは全指握りといって道具を握って操作します。

手のひらを返した回外の姿勢は少し難しいので、手の甲が上向きになった回内の姿勢で操作します。

スプーンの持ち方

鉛筆の持ち方

スプーンや鉛筆を上から握っているね

全指回外握り

握った状態ではありますが、段々手のひらが見えるような回外の姿勢で持つことができてきます。

スプーンの持ち方

鉛筆の持ち方

箸の持ち方
療くん
療くん

今度は道具を下から持っているね

三指握り

徐々に握った形ではなく、つまむように持つことができるようになってきます。

全部の指で握っていた全指握りとは違い、親指・人差し指・中指の3本で握る持ち方を、三指握りと言います。

3歳半くらいから、3本の指で持てていても、指先の動きはあまり見られず、肘や手首を動かして操作する静的三指握りができるようになります。

4~5歳くらいから、手首・肘の動きで操作するのでなく、指先の動きで操作する動的三指握りができるようになります。

スプーンの持ち方

鉛筆の持ち方

箸の持ち方。親指・人差し指・中指の3本で動かして薬指・小指は箸を固定しています

このような流れで持ち方が変化していきます。

少し専門的なお話になりましたが、次回は今回の手の発達をもとに、道具を上手に操作できるようになるにはどんな練習や遊びをしているのかを紹介したいと思います。

療くん
療くん

それではパート2もお楽しみに